実行犯の二人の殺し屋は、昨年5月に行われた第一審で、農場主の関与を供述し、また、殺し屋達の妻達も報奨金を半分受け取っているのを目撃し、それを証言していたので、30年の禁固刑の判決を受けていたにもかかわらず、今回の第二審では、実行犯二人が「自分達だけで実行した」と供述を変えただけで、殺害を命じた農場主が無罪となり、政府関係者、最高裁判事、環境保護や人権擁護団体のメンバー、宗教関係者、地域農民達を驚かせています。
この裁判を傍聴するために米国から駆けつけた修道女の兄弟デヴィッド氏は「米国の関係者になんと報告すればよいのか」と落胆の色を隠せないでいます。
この判決で、環境保護や人権活動を行っている人たちの命への危険が高まり、さらなる犯罪、殺人が正当化されることへの懸念が 高まっています。
2008年5月13日 ドゥラードス市にて
Frei Tito 小川