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フランシスコ会本部

兄弟アルフォンソ・プポ中国プロジェクト参加へ

clip_image002北海道で宣教司牧活動をしていた兄弟アルフォンソ・プポは、2011年4月から、中国プロジェクト参加の準備ために、台湾に行き、中国語の勉強を始め、プロ ジェクトに参加する許可が下りた今年の夏から、宣教師のための訓練機関である、ベルギーの宣教師養成所に派遣されました。養成機関での研修が完了し、現在は上海で中国語の勉強中です。

さて、兄弟アルフォンソ・プポは、フランシスコ会総本部の宣教師養成制度が新しくなってから、日本管区から派遣され宣教師養成所の訓練を受けたはじめての兄弟になります。この宣教師養成所については2010年の海外宣教ニュースで、も紹介しましたが、ベルギーのブリュッセ ルにあるフランシスカンの宣教師の養成機関です。世界中から宣教師として働く予定のフランシスカン(フランシスコ会、コンベンツアル会、カプチン会)の兄弟が集まります。

その前に、まず宣教師になるためには、どのような方法があるのでしょうか。大きく分けると総本部のプ ロジェクトに参加することを希望して派遣されるケース、管区と管区の聞で協力のために派遣されるケース があります。総本部のプロジェクトの場合は、必ず宣教師養成所で訓練を受けますし、管区間の協力の場 合も養成所のコースに参加するように勧められています。

総本部のプロジェクトには、聖地への派遣、アフリカ、 東ヨーロッパ、ロシア、中国など宣教が難しい、異文化、 非キリスト教国への派遣があります。

こうした地域への宣教のためには単に語学ができるだけでなく、異文化へ適応できる能力の向上、他宗教との 対話、宣教学、聖書学、宗教学をはじめ、フランシスカン 霊性、祈りや典礼について訓練が必要なため、養成所で3 ヶ月から 6 ヶ月、訓練や実習を通じて宣教師の適正に ついて識別を行います。こうして、訓練を終えると初めて宣教師として派遣され、現地で語学を学びながら、少しずつ仕事をしてい くことになるのです。

この養成所のスタッフは、世界の各地域から宣教師の経験のあるフランシスカンの兄弟が宣教師志願者 の兄弟に同伴するため派遣されています。宣教についてのアドバイスや宣教師としての適性についての識別や実習の同伴等、世界中から集まる兄弟を宣教師として養成する仕事は、かなりのハードワークです。こうしたスタッフの兄弟たちに支えられ、新しいフランシスカンの宣教師たちが誕生し世界中に派遣され ていきます。

パキスタンから(2011年クリスマス)

+主の平和と喜びがありますように。clip_image002
皆様お元気にてお過ごしでしょうか。日本では震災があった大変な一年でした。

今年も、主の御降誕祭と新年 (2012年)のごあいさつをお送りいたします。

「ラハト・ガ」フランシスカンセンターは、今年も皆様からのご支援とお祈りに支えられて、恵みに満ちた年 となることができましたことを報告し、皆様に感謝を申し上げます。本年度 2011年は、3 名の新入所児(重度知的障害児、CIP(脳性小児麻痺ろうあ児)を受け入れました。 それと、毎年のように、15 歳と 16 歳の 2 名の男子が退所していきました。現在入所児童数が 15 名となっております。特にここ数ヶ月に、ろうあ児童が増え、現在 4 名のろうあ児がスピーチセラピ一、手話を学んでいます。 日本で学んだ手話が、今こうして大いに役立っています。手話によるそれぞれの動物の表現から物や色の 表現、目、月、年そして週の数え方など、学ぶことが沢山あります。

imageまた今年に入ってから、介護に手の掛かる重度の脳性麻癖障害児も増え、センターの職員もけつこう忙 しく働いています。幸いなことに、日本から持ち込んだ車いすも増え、歩行困難な児童も車いすで外出がで きるようになり喜んでいます。職員の手をかりなければ倒れてしまいそうな歩行に問題がある児童にとって、車いすを押しながら 自分で歩ける喜びも体験することができます。それぞれに違った種類の障害を持った児童の一人ひとりの要望に応えていくことは難しいことですが、子 供たちが障害の壁をのりこえて、ともに学べる喜びを実感してほしいと思います。

それでは皆様、よりよき主の御降誕と新年をお迎えください。
兄弟松本貢四郎
2011年12月カラチにて

10年目を迎えるフランシスカン・デフセンター

clip_image002兄弟佐藤宝倉

フィリピンで、聾者のために奉仕している兄弟佐藤宝倉の活動拠点で ある、フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センター(デフ・センター)は2012 年に、創設(2003年 1 月)から 10 年目を迎えます。

兄弟佐藤によると、この節目の年を迎える前に、センターでは、一つの大 切な決断をしましたそうです。それは、7 年間の養成の時を経て、教育者を目指してきた被養成者が、学位を取得できたかは別にして、また教諭の資格試験に合格しなかったとしても、実際に教育の現場に立つべきであるという決断です。

その結果、最後まで残った 3 名(聾者 2 名、聴者 1 名)は、マニラ市からカルパヨグ市に移動し、3 人が協 力してクライスト・ザ・キング・カレッジ(フランシスコ会経営)の聾教育部で教え始めました。しかし、そのうちの一人が病気になり、長期休養するなどのアクシデントもありましたが、約 2 か月後、教 職に戻りました。今は、一生懸命小学生 11 名、高校生 14 名に教えているそうです。今後の大きな目標は、カルパヨグ・デフ・センターをフィリピンのフランシスコ会経営のセンターとして確立 することです。近い将来、センターを成人ろうあ者の働く場所にすることを目標にしています。

clip_image004また、現在無料で借用している土地の所有者が高齢であり、 ご自分の財産を整理して次世代に渡そうとされているため、将 来的なことを考えた場合、建物の周りの土地を最低限取得す べきであると判断し、速やかに土地所有者及びフィリピンのフ ランシスコ会と協議していく予定でいます。その理由として、外 国人は、土地の所有者にはなれないのと、資金がかかるため、 現地のフランシスコ会に土地を取得してもらうようお願いする ということです。

将来的な人材養成では、現在マニラの本部修道院には聾者 のフランシスコ会員がシンガポールから来ており、司祭になることを目指して、他のフランシスコ会員や他 の修道会の神学生と一緒に神学を学んでいます。デフセンターが誕生してから、多くの聾者の児童、生徒が教育を受けました。中には手話のスタートが遅かったため、勉強が辛くてドロップアウトした例もあります。

しかし、ここ数年は、児童や学生が続いています。受け入れのノウハウが 10 年の聞できてきたのもあり ます。それと同時に、進学率も上がっています。以前は高校(ハイスクール)で終わるケースも多かったので すが、最近は、大学を目指す生徒も増えました。中には教員を目指す生徒もいます。この中からセンターの 将来を担う人材が出るかもしれません。