2007年5月号

ブラジルからの便り

先週、銀行で久しぶりに出会った日系人の酪農家は、 現在は南北マット・グロッソ州もアマゾン州も大豆畑や牧草地帯をものすごい勢いでサトウキビ畑に切り替えているそうです。もちろん、日本も含めて世界中が石油の代替燃料としてエタノールをブラジルから輸入する取引をしているからです。

「人類はアマゾンを食いつぶしている」のではなく「火を放って燃やし尽くしている」のではないでしょうか。サトウキビの栽培は莫大な科学肥料と農薬が使われます。人間の口に入る食べ物ではないので、おそらく農薬や化学肥料遣い放題になるのではないでしょうか。そうなると、肥沃土の浅い(1mの深さも無い)アマゾンの土地はひとたまりもありません。皆さん、地球上の石油だけでなく、アルコール燃料も無駄に使わないようにしましょう。