フランシスカン・ミッション・デー2010年

フィリピンで働いている兄弟アポロニオ 佐藤宝倉の声

(2002年派遣され現在に至る)

主は、いつも皆さんと共におられます!

clip_image004 フィリピン・アシジの聖フランシスコ・デフ・センターでは、カルバヨグ市他2都市でろう学生に奨学金の給付をし、ろう学生の支援とろう者リーダーの養成を続けてきました。昨年度からは、ろう者のための「読み書きのクラス(リテラシー・クラス)」をカルバヨグ市(サマール島)とサンタ・テレシータ町(ルソン島最北端)で開催してきました。カルバヨグ市では、主に学習する習慣が身についていなかったために学校を長期欠席し、退学になった子供たちに、再度勉強するよう促し、個人的に対面教育をして彼らの学習意欲を刺激し、復学できるよう導いていこうとしています。またサンタ・テレシータでは、学校が遠くて行けない子が約20名います。地元にあるフランシスコ会が担当する教会と協力して、ろうの子供を「読み書きのクラス」に招いています。

その中約10名の子供たちが休み休みではありますが、学び始めたところです。欠席の主な理由は、居住する地域に排水溝が全くないので、台風が来て長雨になる度に、外出不可能となるのです。また。小さい時から親と十分コミュニケーションを築き上げることが出来きにくいろう児にとって学習の習慣clip_image002を身につけることは並大抵のことではありません。本会としては、両方の「読み書きのクラス」に皆さまからの支援で養成されたスタッフを派遣し、子供たちには交通費を支給しています。この「読み書きのクラス」を当会の使途職として今年も続けていきたいと思います。

また、今年は、日曜のミサにおける手話通訳者養成にも力を入れていこうと計画しています。それは、いくつかの司教区で司教様との連携の下、手話通訳養成事業(三段階)の第一段階の手話通訳基礎コースを開始します。第一と第二段階は地方都市に手話インストラクターを派遣し、教えます。第二段階に進む人には、日曜日のミサの中での通訳の経験も積んでいただきます。第三段階は、マニラのラサール大学聖ビニール校で授業とclip_image006試験が行われ、手話通訳者認定書を受け取ることになります。この事業では、交通費と養成費が通訳者に支給されます。長期的な計画になるので、良い人材に巡り合えるように祈らねばなりません。この事業の遂行によって、ろう者が喜んで主の晩餐のテーブルにつくことが期待されます。

当会の小さな努力が小さな花を咲かせることが出来るために皆様のお祈りとご支援をお願い致します。

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